七慢 | 盛岡市の葬儀・家族葬なら駒木葬祭
お葬式に関する豆知識 trivia
七慢
2023年02月16日
新型コロナウイルスの影響により、私たちの日常はガラリと変化しました。
働き方や遊び方、外出も制限や我慢を強いられています。
我慢とは「怒りや悲しみを抑える、辛さ、苦しさに耐え忍ぶ」という意味で使われますが、元来この言葉は仏教用語の一つで、別の意味を持ちます。
仏教には「七慢」(しちまん)という教えがあります。「七慢」とは七つの慢心のことで、「他をあなどる心、自ら驕り高ぶる心」をいい、我慢はその中の一つになります。
①慢(まん)
自分よりも劣っている人に対して「自分は優れているんだと」優越感を抱き、自分と同等の人に対しては「同等である」と心を高ぶらせること
②過慢(かまん)
自分と同等の人に対して「自分の方が優れている」と思い高ぶり、自分より優れている人に対しては「自分と同じである」と侮ること
③慢過慢(まんかまん)
他人が優れているのに、自分の方が優れていると自惚れ、相手を見下すこと
④我慢(がまん)
我が我がと自分に執着しておごり高ぶること、てんぐになること
⑤増上慢(ぞうじょうまん)
悟ってもいないのに、悟ったと思うこと
⑥卑下慢(ひげまん)
はるかに優れている人と比べて、自分は少ししか劣っていないと思うこと
⑦邪慢(じゃまん)
徳がないのに徳があるようにみせること
仏教的な我慢は普段私達が使っている我慢とはニュアンスが違い、おごり高ぶる心のことで、プライドのようなものです。
仏教的には我慢は自分自身に執着することによる煩悩ですから「我慢を捨てる」という言い方が正しいのかもしれません。
人には様々な慢心があります。慢心が全くないというのはなかなか難しいと思いますが、小さく留めてあとで後悔しないような言動ができるといいですね。
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